Pick Up① → ① → ① → ①1542次の5つの記述(①〜⑤)の中から4つを選び,起きた順に並べ替えなさい。24 → 25 → 26 → 27① 彼は再びヒーローとなる。② 彼は演技をしている。③ 彼はプロの作家だ。④ 彼はこの上ないパークレンジャーだ。⑤ 彼は普通の少年だ。解答のポイント 第6問の物語文では,場面が切り替わるところが「◆」の記号で区切られており,このブロックの単位で時間が進んだり前に戻ったりする。選択肢を入れる空欄が4つあるのに対して,選択肢は5つある。除外できる選択肢は,本文に述べられていないことであったり,内容が誤っているものであったりする。この設問の場合は後者で,選択肢③ He is a professional writer. は,本文のどこにも述べられていないので,これを外して順番を考える。残った選択肢に対応する本文の記述は以下のとおり。①:Before, I was only a superhero in name, but now, I deser ve my title.(第1場面)②:The reality, however, was that we were actors;(第2場面)④:I became known as the Amazing Park Ranger Boy.(第3場面・終盤)⑤:When 1 was 12, I discovered my superpowers.(第3場面・序盤)これらの出来事を本文に現われる順番に並べると①→②→⑤→④となるが,正解は異なる。文章が現在の時点から始まっていたり,途中に回想シーン(④と⑤)が織り交ぜられたりしているために,時系列が複雑に入り組んでいることに気づかなければならない。ここに気をつけよう● 小説や物語文に慣れていないと,論説文や説明文よりも話の展開が理解しにくい人がいるかもしれない。パラグラフリーディング(各段落における筆者の主張を拾って読んでいくこと)や飛ばし読みは通用しないからである。また,単純な事実だけではなく,登場人物の心情を汲まないといけない問題が出題される点も特徴である。その意味では,国語で小説を読むときに求められているような読解力が英語でも求められていると言える。国公立の2次試験や私大の過去問などから,小説を素材にした長文の問題を解くことで今回のような問題に慣れておく必要がある。少なくとも長文の物語文を見てもあわてないくらいの心の準備をしておきたい。● 出来事を時系列で並べる問題は,選択肢に対応する箇所が本文中に順不同で分散しているので,ほかの問題をすべて解いた後で取り組むと時間の節約につながることがある。
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