2025年 共通テスト 英語 リーディング 大問別・傾向と対策
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■ 手順1  第5問の文章は語数が多く,精読していると時間が足りなくなる可能性が高いので,正解の根拠となる部分を効率よく読み取る工夫が必要となる。そのために,本文の後にあるプレゼ■ 手順2  いくつかの出来事を起きた順に並べさせる問題は毎回出題される。「誰(何)が,いつ,なぜ,何をしたか(どうなったか)」を正しく理解することが大切となる。固有名詞(人名な■ 手順3  小説が素材の問題では,登場人物の行動を追うだけでなく,言葉で直接表現されない感情を想像する能力が求められることもある。また,短い言葉から,そこに込められた登場人物の気持ちを想像することも必要になる(本問の場合は問 3)。24 → 25 → 26 → 27 能性があるので,両親は彼女を特別な能力を持つ子どものための施設に送るように説得されたということだった。「いつか,その時が来たら,あなたもあの子に会えるわ。今では,あの子を手放すべきじゃなかったと気づいているのよ。あなたには,そんな経験をさせないわ」と母は言った。 僕は自分の能力をハイカーの救助に役立てようと決心した。僕は空を飛び,何マイルも先まで見通すことができた。僕は困っているハイカーを,ほかのどのパークレンジャーよりも早く見つけ,救助することができた。僕は「アメイジング・パークレンジャー・ボーイ」の名で知られるようになった。僕の活躍が認められ,ついにチーム・ヒーローに採用された。このチームに加わるとすぐにブルーバードという名前を与えられ,それまで以上に偉大で,すばらしいことを成し遂げるだろうと言われた。♦♦♦♦♦ ウィスカーズとの一件の後で,僕は家に飛んで戻った。携帯電話に通知が届いた。それには「メロディがチーム・ヒーローを辞めることにした」とあった。自宅の書斎で,誰かが動き回る音が聞こえた。ドアを開けると,人の影がちらりと見えたが,すぐに消えた。机の上にはメモが残されていた。ブルーバードへ家族経営のビジネスを始めましょう。「本物のヒーロー」の共同設立者として私に加わらない? そのメモを読んで,メロディが誰なのかがわかった。それ以来,メロディと僕は一緒に仕事をし,両親を誇らしい気持にさせてきた。ハリーに意見を伝えるあなたのメールやあ,ハリー ,君の物語は,とても面白かったです! ブルーバードが人として成長する上でいろいろな段階を経ていく様子が特に気に入りました(下に示すように)。ユニークな超能力を持つメロディがとても魅力的に思えました。彼女は 28 ことができるのですね。また,ブルーバードの母親が「あなたには,そんな経験をさせないわ」と言った場面にも感動しました。母親が言いたかったのは「私たちは 29 つもりだ」ということでしょう。その一方で,いくつか細かい説明を加えれば,この物語はもう少しよくなると思います。 30 や 31 について書いてみてはどうでしょうか。それについては何も語られていないので。そうした細かい部分によって,登場人物に深みが加わり,物語がいっそう面白くなるでしょう。健闘を祈ります!ンテーション用のメモやスライド,メールなどに先に目を通すとよい(問の文のいくつかはChoose the best option for ... とあるだけで,先に見てもあまり意味がないことが多い)。この部分は本文を要約したものになっているので,ストーリーの展開と設問で問われるポイントを予想するのに役立つ。本問の場合は「出来事の起こった順番」「登場人物の行動や発言」「本文で語られていないこと」が問われていることが読み取れる。次にメモの空欄を意識しながら,本文を読み進める。ど)や時を表す語句に注意して,必要なら印を付けながら読むとよい。時系列の問題は,選択肢が話の展開の要約となっているので,先に読んでおくのもよい。

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